厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS 公的年金のリスク管理

<<   作成日時 : 2014/06/18 08:46   >>

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安倍総理大臣は、公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人の運用方針について、「大切な年金をお預かりして運用しており、損になることをするわけがない。経済が成長しているなかで、同じように国債を中心に運用しているのであれば、むしろ年金受給者や年金を納めている方々に対して不誠実な運用で、先を読んだ運用をするのは当然だ」と述べ、見直しを行う意義を強調しました
(NHK HPより:どらめもんさんのところから見に行きました)

安倍総理の発言を切り取ったものです。「損をするわけがない」などの部分はおそらく部分的に正確に伝わっていないところもあろうかと思いますが(本当にこのようにおっしゃったなら怖い)、明らかに間違っているのは「経済が成長している中で、同じように国債を中心に運用しているのであれば、むしろ年金受給者や年金を収めている方々に対して不誠実」という部分。これが言えるためには年金受給者や年金を収めている方の総意として「リスクを取った運用」が望まれ明確に許容されていることが必要ですが、そのようなデータは見たことがないのです。むしろ、過去の長期にわたる「大損」(予定利率をカバーできていないことや国の怠慢で制度の改正が行われず無茶苦茶になっていることや、年金の物価スライドをデフレ時にきちんと適用せずさらに財政を悪化させたことも含む)の経緯から何となく「安全で損をしない着実な運用」が年金には望まれているのではないか、と思っていたのですが。
本当に違っていたらごめんなさいですが、もし年金受給者などの気持ちがそうなのだったら、あるいは十分その辺を確かめないまま上記のような発言をなさっているとしたら、年金の「受託者責任」という点では非常に大きな間違いを犯しているのではないか、と思います。

リスク管理の基本からしても、受益者ステークホルダーのリスク許容度をベースにリスクのとり方を決めるべきであって、そういうプロセスがずいぶん大胆に省かれているのではないかとおもいます(まあこれまでもなかったんですが)。金融機関の経営では、リスクガバナンスが非常に重要で、それがおろそかだともう役所から無茶苦茶いわれるわけですが、首相がおっしゃっているのだからまあ誰も反論できないということですかね(棒)

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