厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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zoom RSS プライバシー権(山形のお天気キャスターがんばれ)

<<   作成日時 : 2015/12/02 13:16   >>

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もともとアメリカでThe right to be let alone (「放っておいてもらう権利」ないし「そっとしておいてもらう権利」とでも訳すのでしょうね)として成立したもののようで、1890年のハーバード・ロー・レビュー(ハーバード大学の法学研究紀要)にサミュエル・ウォーレンとルイス・ブランダイスという高名な法学者(いずれも後に米国連邦最高裁判事になった人で、憲法をちょっとかじった人ならご存知の名前です)が書いた論文で表現されているようです(原文にあたっていないのでWikipediaより)。

もちろん、その権利を主張する側が他人の権利を侵害していないということが前提ですが、一言で言えば他人に広い意味で迷惑をかけてなければ「放っておいてもらう」権利があり、それにたいし「放っておかない」ことがプライバシー権の侵害になりえるということです。

ネットで拡散しヤフーポータルのニュースのヘッドにも載せられてしまいましたがNHKの某局の天気予報担当者さんが生放送でミスして泣いたとかで話題になってしまっています。本来であればワタクシも取り上げてはいけないのでしょうが、すでに大拡散してしまっているのであえて書きます。人のミスをここまで大げさに取り上げてさらし者にするネットメディアっていったいなんなんでしょうか?放っておいてあげたらどうでしょうか?

大企業の粉飾決算とはわけが違います。NHK的には放送に若干支障をきたしたでしょうが、見る側からすればまあ大したことではありません。なぜそこまで構いたがるのでしょうか?なぜ全国の人に地方局の一担当者の(おそらく本人が恥ずかしいと思う)姿を拡散してしまう必要があるのでしょうか?受信料を払っているから?まさか。金を払っていれば相手を辱めてもいいのでしょうか?

もちろんニュース性はあるでしょう。天下のNHKで数多くの人々から選りすぐられたテレビに出ている人がトチった。泣いた。まあ確かにめったにあることではない。だからどうだっていうのです。もちろんこれがきっかけで有名人になってかえって大ブレイクすることもないとは言えませんがそれはあくまで結果としてそうなるかもしれないということであって、このような本人が特に悪事を働いたわけでもない人のミスをあちこちに拡散する必要があるのでしょうか?

ツイッターなどで拡散したい気持ちはわかりますが、こういうネット系メディアやSNSを利用する際にまさに利用者がきちんと自分をコントロールしなければならない場面ではないでしょうか?

いくらこういうネット系メディアやSNSが発達したからと言って、人にはそれぞれ知られたくないことがあります。公人の犯罪とかならともかく、普通の人が仕事で犯したまあ軽いチョンボを、たまたまそれがテレビに映ったからというだけで意図的に拡散するのはどうかと思いますけれどねぇ。プライバシー権とか大げさなことを言わないまでも、放っておいてあげるというまあ惻隠の心というかなんというか、そういうものがSNSの一部の参加者の間などで失われていることが気がかりでなりません。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
完全に同意です
そうですね
2015/12/02 18:12
「すでに大拡散してしまっているので」と書かれていますが,私はこのブログの記事でその件のことを知りました。
YK
2015/12/02 18:54
おっしゃることに賛成ですが、そもそもネット民にそのような振る舞いを求めること自体、ないものねだりではないですか? ネット民の粗暴な振る舞い、大きな問題ではなく瑣末なことをからかって面白がる体質は、今にはじまったことではない。
投稿ま
2015/12/14 12:47

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