厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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<<   作成日時 : 2017/03/16 12:27   >>

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今回は大方の予想通りということでターゲットレートレンジをそれぞれ25BP引き上げました。詳細な読み込みはどらめもんさんのところ(2017/3/16分)でやっていただいているので、ワタクシが余計なことを言うこともないのですが、ちょっと個人的メモとして考えたことを残しておきたいと思います。

まあ実際のところ最近の指標がやたらいいので、ここ1か月ぐらいの間に3月利上げ説が少数説から多数説に変わり、最近のFED高官スピーチなどでほぼとどめを刺された感じで、利上げそのものには違和感もありません。ただ、どらめもんさんも取り上げておられたように、一部ちょっと良く見ておかねばならないステートメントの変化があると感じました。

この点、どらめもんさんと似たような感想なのですが、「ハトだハトだハトが出た」というほどハトではないという印象を受けています。それはFOMC(The Committee)がmonitorする対象として、前回のステートメントでは”actual and expected progress toward its inflation target” (FRBのインフレ目標に向けての現実及び想定される進展)をモニターするとしていたのが、”actual and expected inflation developments relative to its symmetric inflation”(FRBのバランスのとれたインフレ目標との関係での、現実及び予想されるインフレの展開)に変更されているからです。もちろん表面的には今年のPCEコアの想定が1.8%から1.9%に上がっているので、ほぼほぼ2%達成なので表現を買えましたという意味であろうとは思いますが、変化としては今までインフレ目標に対して未達だった実際のインフレ率の「progress(進展)」、つまりインフレが上昇して近づいていく方向になっているかモニタリングを行う、としているのに対し、今回は2%というバランスの良い目標に対して(上か下かわからないけれど)実際のインフレがどうdevelop(展開)していくかをモニタリングすると言っているわけで、償還資産の再投資なども考えたときに、FRBの考えるべき内容が(引き締め方向で)増えている、少なくともまだ引き締めには早いという時代が終わったことを明確に示しているのだろうと思います。もちろん利上げしたんだからそういう風に代わるのは当然だろうというのが、一般的な考えだとは思うのですが、個人的にはやはり、この1か月ぐらいの間に利上げの見通しが急に変わったこと、そしてそれがFRB高官の発言などを通じて強くマーケットに浸透させられたことについて、トランプ大統領の影響は本当にないのか?という点についてやや疑っています。

公式にはもちろんトランプさんの財政政策はインフレの一要素に過ぎないので、具体的なアイデアすらちゃんと出ていないなかで政策判断に織り込むようなことはできないと思います。FEDウォッチャーの方もそれはないだろうと言いますし、また通説的な「糊代」論も非常にもっともなのですが、何となくマーケット長いことやってきた人間の感覚(最近はやってないけれど)として、トランプの政策の要素がこれだけ急速に利上げに舵を切った理由の一部だけでも構成している(あくまで心理的な意味で)のではないかという感覚は持ってしまいました。
もしこの感覚が多少なりとも正しいとすると、これから発表される予算教書や具体的な経済、財政政策が想定される以上に利上げペース(プラスにもマイナスにも)に影響を与える可能性はあるのではないか、というのがワタクシのドタ勘です。でも多分間違ってるので聞き流してください。


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景気刺激効果は金利を下げるという行為ではなく低い金利水準から生まれるのだから、「利上げして利下げ」しても「元の水準に留め置いたまま」にしてもその水準での景気刺激効果は変わらない乃至は利上げを挟んだ場合それによるインフレ低下の分だけ実質金利が上がるので留め置いた場合より景気刺激効果は小さくなる。このことは当たり前な上にFEDメンバーで言及している人もいたくらいなので、通説的な「糊代」論のような阿呆らしい考えがもっともなものとして考慮されFEDメンバーの主流な考え方となっている可能性はゼロでしょう。トランプ政権を考慮したとしてもそれは単純にインフレ圧力となるとみなしただけでしょうが、金利見通しが大きく変わっていないところからすればそれもまだ現実的なところどうなるか不透明過ぎてほぼ入っていないでしょうね。
ThreeBri
2017/03/16 13:18

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