外出自粛で見えてきたもの


ちょっと前、「翔んで埼玉」という映画を見ました。
ご存じの人も多いと思いますが、埼玉県(+千葉県)をからかうパロディ映画ですが、なかなかおもしろかったです。あくまで東京都から見た埼玉県にたいするからかいというか差別というか、そういうものを面白おかしく表現していました。
その中で、関所をもうけたり、埼玉県人がこっそり東京に来ていたら、秘密警察みたいなのにつかまったりと、まあ実際にはあり得ないと思いながら面白おかしく見ていました。

しかし今、実際にその世界が現実化しています。映画とは逆に近いですが、東京都など首都圏が汚染地域で、多くの他府県がそういう地域から来ないでくれ、と堂々と宣言しています。まあ政府や首都圏自治体も都県をまたいだ移動の制限を呼び掛けていますから、いまはそれは一種の国策みたいなものでしょうね。実際は東京都の感染が一番問題となっていて、小池都知事が極めて強い言葉での移動自粛を要請している。埼玉県民は複雑な気持ちでしょうね・・・。

現実に起こっていることは、一部の自治体では、県外ナンバーの車に傷をつける人がでてきたり、事実上の検問(体温測定)をして嫌がらせしたり(無症状の人が多いのだから嫌がらせ以上の何物でもない)、自治体のトップが「xx県に来たことを後悔させる」とか発言したり、と、すでに「翔んで埼玉」を超える勢いです。まあ気持ちはわかるんだけれど、自粛要請が人々の(一部ですが)とってもえぐい部分をあぶり出そうとしているような気がします。店名公表っていうのは、みんなでその店に誹謗中傷の嵐をかけましょうという運動を自治体が主導していると見えるんですね。そんな人間のえぐい部分をさらにわざわざみたくないなぁとか最近思ってしまいます。

また、大阪府では自粛要請を無視して営業するパチンコ屋の店名を公表しました。東京でもやるとか言っていますね。前のエントリーには色々書きましたが、今の状態で自粛や行動抑制をするのはまあ仕方ないと思っていますし、もちろん自分でも今はパチンコ屋等行きません。しかし、店名の公表ということの持つ意味を、行政はしっかりと考えてやっているのか、ちょっと問うてみたい気はします。というのは、法律的な強制力のない中で「「自粛」要請しかないというところで、罰則を持って強制したいのにできないから、それを世の中からの「リンチ」にさらしてその力で止めようという、そういうことになっているからです。パチンコ店での明確なクラスター感染などの拡散が示されてない以上、リンチを自治体がわざわざさせに行くということの、人々に与える影響というか、ちょっと恐ろしいなと思います。もちろん法律で公表していいと定められているとかあるんだろうけれど、この状況で、人々がついつい他罰的になりやすい風潮を助長している感じがして、何となく嫌な感じはします。そのうち電車で隣に座ったらいきなり文句言われるようなそういうことになりかねない。そして、自分もだんだんそのような感情を持っていることがあると感じることがあり、ちょっと恐ろしいです。

本来は期間限定の自粛で感染症の発生が収束に向かい、明けたらもとの生活に戻れるとみんなが思って自粛をしているわけですが、実は結構長続きするかもしれない。その中で、人々は、勝手に戦時中とかの監視社会を勝手に作りつつあるのではないかな、と。人間の持つえぐい部分をこんな段階であまり見せつけられると到底社会が持たないのではないかという、別の恐怖が生まれてきます。行きすぎると社会の分断と対立が深まり、コロナでの死人よりもはるかに大きな社会への後遺症が残るかもしれない。しばらくいろいろな自粛が仕方ないとしても、本当に一人ひとりくだらない正義感を振り回さずに、自分がちゃんとすればいいという割り切りが必要ですね。自戒を込めて。

先ほどのニュースでは、新規の感染者数がやや減っているとのことでしたが、自粛の間に早く感染が収束して、人々が元の気持ちに戻れますよう。

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